大きく変化した中国セラーの構図と 「実際どうなの中国セラーの原価?!」

どうもー!
BUPPANメンバーの加藤真平です。
僕の住む大阪では6月に入って一気に気温も30度近くに上がってます。
そんな中でマスクしてると苦しくて苦しくて仕方がない。
暑い中のマスクはもはや拷問。
今年は去年にも増して手持ち式の扇風機が売れそうな気配してます
(↑僕は扱っていませんが。)
余談はさておき、EC業界は商品カテゴリーにもよりそうですが、
家電全般は軒並み好調のようでコロナ前後では
約20%UPなんていう話も聞いてます。
そんな昨今のEC事情ですが、
今回はこの1、2年で大きく変化した中国セラーの構図と
「実際どうなの中国セラーの原価?!」という裏話的な内容で
軽く書いてみましたので、興味がある方は是非読んでみてください。
大量の中国セラーが日本のAmazonに押し寄せてきたのは
2016年以降だったかと思います。
当初は中国セラーもOEMがその大半を占めており、
一方製造メーカーは固有のブランドを中国国内向けには所持しているものの、
従来からのOEM製造メーカーとしての立ち位置を基本的には継続していました。
海外向けのブランドを持つ製造メーカーもいましたが、
商品自体はほとんど日本ナイズされておらず、
ネット通販を中心とする運営会社が仲介に入り
日本のAmazonに出品をするという構図が主流でした。
その結果、Amazon上に機能性が全く同じで色だけが違う商品が
それぞれ別のブランド名を持って乱立する、
まさに「コモディティ化現象」が同時多発したのを記憶しています。
当時、工場関係者との会話の中で覚えているのが、
「中小規模の中国OEMセラーとはこれ以上取引をしたくない」です。
理由はいくつか話していましたが、
いちばんの理由は「市場を潰すから」でした。
傾向としては薄利多売で既存の日本顧客を市場から排除し、
その商品の販売価格帯は下がり、新規取引も減少し、
長期的には工場は売上減、収益減という結果につながったようです。
さて、そんな中国セラーもこの1、2年で
その構図が大きく変化したように思います。
そのトリガーとなったのは製造メーカーによる
D to Cビジネスモデルのブーム到来ではないでしょうか。
D to Cに関する詳しい話はしませんが、一言でいうと
「製造から販売、そしてアフタサービスに至るまでの
一連の過程を1つの会社が行うビジネスモデル」です。
みて分かる通り、これ自体は特に目新しいものではありません。
しかし、従来モデルでは多額の投資を必要としたため
参入障壁の高いビジネスモデルであったのが、
昨今話題のD to Cは販売自体をEC中心とすることで
圧倒的にコストを抑えてできるモデルを指します。
さらに、そのビジネスモデルを越境ECでも容易にしたのが、
Amazonというマーケティングや物流がシンプルでありながらも
市場規模の大きいECモールが存在していたことです。
そしてこの「越境EC型D to C」とでも言うべき
ビジネスモデルを担ったのが中国の製造メーカーでした。
重要なのは、D to Cのブーム到来によって、
中国セラーの構図はどのように変化したかですが、
それに先立って中国の製造メーカーが行ったのが、
OEMセラーの制限です。
具体的にはOEMで提供する型番と提供するセラーを
販売力のある1社ないしは数社に限定するメーカーが増えたことです。
これにより、見た目や機能がほぼ同じ商品が
異なるブランドによって販売されていた現象が改善され、
一定の認知度を持つ強力なOEMブランド商品と製造メーカーが持つ
固有のブランド商品が安定して市場に存在し、
ブランド認知度の無いOEMブランドも出てくるものの
非常に短命ですぐに市場から消えていく傾向にあります。
一方で強力なOEMブランドと製造メーカーブランドのパワーバランスは、
現時点でいうと前者の方に軍配が上がっている様子ですが、
マーケティングデパートメントが比較的優れている
製造メーカーの長期的な優位性は無視できないところです。
というのも、製造メーカーと我々のように
OEMでブランドを運営し生産リソースを直接持たない会社とでは
「原価」という大きなアドバンテージが存在しています。
長らくお待たせしました。
今回、原価についていくつか回答をいただけた家電工場の情報をもとに
そのアドバンテージがどの程度のものなのかを最後にお伝えして
締めようと思います。
正常に回転している家電工場の平均的な純利益は15%前後、
粗利(売上-原材料費)は30%~60%とのことでした。
粗利は商品カテゴリーやその工場の生産システムによって
大きく変動するそうです。
当然この数字は中国国内向けの売り上げも反映されているので、
国外向けのFOB価格の売上だけで見るとその粗利は高い水準に
設定されているはずです。
つまりは、日本到着時点での原価だけを見ると、
我々が仕入れているOEM価格より
15%〜約30%
はD to Cで販売する製造メーカーにアドバンテージがあると言えるでしょう。
ご参考までに。