Strategy

製造現場のプロフェッショナル小林さんの中国ネタのお話し

こんにちは、BUPPAN!!コンサルタントの重富です。

今回は僕の中国との取引の間に入って、
品質管理、コストダウン、不良率の改善などをお任せしている
小林(コバヤシ)さんからのコラムをお届けします。
もともと日本の家電メーカーに在籍している時に
中国との取引があった小林さんは製造現場のプロフェッショナルです。
プロの視点で中国のことを語って頂きました。




こんにちは。
今回特別にコラムを執筆させていただくことになった小林です。
多くの中国工場と公私ともに付き合ってきた私の経験から、
今回は中国ネタをお話しします。

Amazon等での競合商品の調査中、こんな経験ありませんか?

「なぜこんなに安価で販売しつづけられるの?」



このパターン、会社情報を調べてみると
そのほとんどが中国セラーですよね。


  • 輸入代行会社を使う必要がないから、中間マージンを排除する戦術?

  • フック商品として赤字でも販売する戦術?

  • 安価で販売→販売数を伸ばしてランキングやSEOを上げる戦術?


‌どれもNO、です。
結果的に上記の効果も生んでいますが、
根本的な戦略が異なります。

その戦略とは、
<工場直販>です。

シンプルであり最強。
この戦略について深く知ることで
自社の対策や戦略立案に役に立てれば幸いです。
では早速、事例に沿って解説します。

例)販売価格1000円で販売されている商品がある。
しかしアリババで調べた結果こちらの仕入値は1000円。
交渉してもらったがそれ以上安くならない。
なぜこのセラーは1000円で販売できるの?

自社は仕入値1000円-売価1000円=利益は0%ですね。
(解説上ややこしくなるので販管費等は考えない)
でも実は工場直販の場合、
この中国セラーの利益率は50%以上あります。

なぜか?答えはとてもシンプルです。



工場は原価500円以下で生産したものを
Amazon等のECモールで1000円で販売しているからです。

私達がアリババで見ている金額は
工場の売価であり素材原価ではありません。
相場的に、工業製品の素材・部品原価は
アリババ売価の30~50%であることがほとんどです。

先ほどの例でいえば、
売価1000円のものに対して
工場は300〜500円しか原価がかかっていない。
なので、私たちの仕入値と同じ金額で販売しても
利益が50%以上残るというカラクリです。

ひと昔前の商流は、
中国工場がアリババに掲載
   ↓
中国の問屋(輸入代行含む)
   ↓
日本の小売業者→Amazon等の販路
   ↓
  消費者

でした。

それがフルフィルメントサービスの発達により、
 中国工場
  ↓
 ECモール
  ↓
 消費者

という中間マージン排除の中国工場に
超有利なビジネスモデルが生まれてしまった、
というわけです。

そんな中、変化に敏感な中国工場は
ネット直販部隊を積極的に自社内に抱えるようになっています。
特に家電、電気製品、雑貨、PCやスマホアクセサリ系については
工場直販に積極的です。

では、上記のようなセラーや商品に対抗する術はないのか?


対抗する手段はあります。

  • 中国の組み立て工場をお抱えで使う

  • 中国現地法人を作って自社で工場立ち上げ


ハードルが高そうに見えますが、
既にこれらを実践している日本人セラーは存在します。
これが可能になれば、ほぼ工場直販と同条件で販売できます。

もしご自身の周りで親身に相談に乗ってくれる中国人がいたら
相談してみることをオススメします。
ものづくりの根幹である工場について深く知ることで、
よりご自身の視野が広くなり
商品企画や開発がワクワクするものになると思います。

今回は以上です。

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