Strategy

10社以上倉庫に見積もりをとって気づいたこと

村瀬です。

今日は、新しく立ち上げた会社で「どの倉庫を使うか?」を決めるまでの話をしてみたいと思います。
RSLの送料値上げも最近会ったので倉庫どうしようかと思っている人も多いと思いますので
あえて生々しいところまで書いてみます。



前職では、こんな流れで物流を組んでいました。

保管用の自社向け倉庫と契約

保管用の倉庫として使用して

そこからRSLやFBAなどのモール倉庫に一定量を振り分ける

モール倉庫側は、送料が安いのがメリット。
一方で、保管費は高くつきます。

このやり方はうまく回っているので、
新会社でも「同じ倉庫と契約する」のが一番ラクです。

ただ今回は、ちがう倉庫も検討してみようという選択を取りました。

保管費が、「激安」というほどではなかった

toC向けの送料では、RSLに勝てない

探せばもっと条件のいい倉庫があるんじゃないか?

こう思ったので、

「前の倉庫は"最終手段"にしておいて、
その前にできるだけ多くの倉庫に当たってみたらどうなるか?」

という、小さな実験をしてみることにしました。
結構大変でしたが10社以上は相みつしたと思います。



RSLやFBAを含むモール倉庫って、

送料:安い

保管費:かなり高い

という"クセ"があります。

しかしRSLは直近値上げがあったので



「保管費は安く、送料はRSLに対抗できる倉庫」を目標にしました。

要するに、

送料がRSLと競争力があり、

保管費とトータルで見たときにモール倉庫より有利にしたい

という方針です。



保管費は「どこにあるか」でだいぶ変わる



まず保管費について各社の見積もりを見ていると、
やっぱり立地による差があるかと感じました
地方の倉庫 → 安くなりやすい傾向にありました



送料は「会社の覚悟」が見えやすい



次に配送料。ここは本当にバラバラでした。

同じく上場しているような大手倉庫でも、

「ちょっと強気すぎない?」という送料を出してくる会社もあれば

「RSLを把握していて競争力のある送料を提示してくれる」会社もある

という感じです。

感覚的には、

倉庫が大きいほど、佐川・ヤマトとの契約運賃が良い

「長くお付き合いしたいです」というスタンスの会社ほど、
最初から送料をグッと下げてくる

という傾向がありました。

逆に、小さい倉庫や設立間もない倉庫は、

送料もそれなりに頑張ってくれてはいるけれど

やはりそこそこの大手に比べると、あと一歩届かない印象

というケースが多かったです。

「サイズごとのクセ」がある倉庫も多い



おもしろかったのが、送料にも"その倉庫の色"が出ること。

メール便や60サイズだけ異常に安い倉庫

全体的に平均的な倉庫

大型に強い倉庫 など

同じ「安い」といっても、どのサイズで勝負しているかは会社によって違いました。

そして、肌感ですが、

「メール便や60サイズを極端に安くしている倉庫は、
保管費がやや高めなことが多い」

という印象もありました。

できる限り「人の手」を減らすために



今回の新会社でのルールとして、

「人の手間をなるべくかけない」

という方針を最初から決めていました。

そのため、在庫管理・出荷指示はAPI連携がマスト。

Next Engine

クロスモール

ロジレス

このあたりの受注管理システムとの連携はここ数年で対応しているWMSなどシステムが充実してきて対応できる倉庫はかなり増えてきた印象です。



メールだけの倉庫か、チャットで動ける倉庫か



システムと同じくらい重要だと思ったのが、対応力です。

古くからやっている倉庫
→ メール・電話が中心

30~40代前後が主力の倉庫
→ チャットワーク/Slackも普通に使える

中には、

「何かあったらLINEのテレビ電話ですぐ倉庫の中をお見せしますよ」

と言ってくれる会社もあって、
これはかなり心強いなと感じました。

トラブルが起こったとき、
どれだけリアルタイムで動いてくれるかは、長期的な安心感につながります。

ブランドとして「ラッピングまで任せられるか」



もうひとつ地味に大きかったのが、ギフトラッピングです。

RSLのようなモール倉庫は、

固定のラッピング仕様で、ほぼカスタマイズ不可

つまり、ブランドの世界観をラッピングで表現するのが難しいんですよね。

一方で、自分たちで選べる倉庫だと、

オリジナルのラッピング

梱包の細かいリクエスト

などにも柔軟に対応してくれるところがありました。

ギフト需要を取りにいくなら、
この差は無視できないなと感じています。

「エゴサされる前提」で情報を出しておく



今回、いくつか商談をしていて面白かったのは、

営業担当の方や小規模倉庫の代表者

が、事前にしっかりエゴサーチしていることもちらほらありました。

「別の会社で財布とか売ってますか?楽天ネーションズでリーダーしてますか?」

といった話が最初から出てきて、
こちらとしても話が早いなと感じる場面がありました。

ここで学んだのは、

会社情報や自分の情報は、
出せる範囲である程度公開しておいたほうが、
物量が少ないフェーズでも交渉材料になる

ということ。

「将来伸びそうな会社だな」と思ってもらえれば、
こちらの規模がまだ小さくても、
条件面で優遇してくれる可能性が高まると感じました。

AIと壁打ちしながら、最終的に選んだ1社



実際には、

多数の倉庫に相見積もりを取りつつ

AIとも何度も壁打ちして、自社の条件を整理しながら

最終的な1社を決めていきました。

選んだのは、

ある程度、保管費が安い

ある程度、送料も安い

対応力・コミュニケーションが良い

というバランス型の倉庫です。

他にも、

「保管費だけ見れば最安」の倉庫

「送料だけ見れば最安」の倉庫

はありましたが、

管理費(固定費)が重い

初期からシステムがオーバースペック

初年度~数年の目標月商・物流量だと、コスパが悪い

と判断して、今回は見送りました。



「とにかく安い倉庫が正解」ではない



今回、いろんな見積もりを見て感じたのは、

「安いところが正解」ではなく、
「自社の規模とフェーズに合うところが正解」

ということです。

固定費(管理費)が重い倉庫ほど、
1件あたりの保管費・配送費は安くなりやすい

という構造も見えてきました。

つまり、

ある程度の物量や月商がある会社 → 固定費重めの倉庫が有利になることも

立ち上げ期の会社 → 固定費を抑えつつ、バランス型の倉庫がちょうど良い

というイメージです。また、一定の物量があるなら交渉力は少なくとも新規会社の弊社よりあると思います。

といろいろ最近見積もりをたくさん出した倉庫について思ったことを書いてみました。
倉庫をどうしようかと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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