Strategy
寿司修行はじめました

こんにちは。猪狩です。
先月から寿司修行をはじめました。
本当です。
築地で週一、2時間。
その道40年の大将のもとで、みっちりしごかれてます。
ご存じの方も多いと思いますが、
僕は包丁をメイン商材としており
ブランド運営としてはかれこれ11年目。
用途や値段によって6ブランド、20種類以上を展開しています。
ところがですよ、、、
恥ずかしながら、一度も使用したことのない種類もあります。
(ブランドオーナーであるにもかかわらず、、)
包丁は大きく【 洋包丁 】と【 和包丁 】に分けられます。
大きな違いは刃のつき方です。
洋包丁は両刃、和包丁は片刃。
例えるなら、洋包丁は剣(ソード)。 和包丁は日本刀(カタナ)。
名前の響きから勘違いされがちですが、
日本人といえど一般家庭で使われてるほとんどは
和包丁ではなく【 洋包丁】になります。
三徳包丁や、牛刀や、ペティナイフとかです。
和包丁は、誰が、どんな用途で使用するかというと、
基本的には和食や寿司職人など「魚」を扱う方々です。
柳刃包丁や出刃包丁などが該当します。
そんなわけで和包丁は自ずと使う人を選びます。
普通に生きてたらあまり使う場面はなく、
僕も普通の人なのでこれまで使用したことがありませんでした。
それでいいのか?
(くどいようですが)ブランドオーナーにもかかわらず、、
自社商品を使ったことがないことに
ある種の後ろめたさのようなものがありました。
「白鋼と青鋼はどちらがおすすめ?」
「口金の種類は他に何がある?」
「黒檀や紫檀でオーダーメイドできない?」
「剣先を切付型にするとしないのでは何が違う?」
和包丁は特に専門性が高いので、
問い合わせの内容もレベルが高いです。
使ったことのない人間が、
本やネットで得た知識をフル活用してそれっぽく答える。
違和感でしかありません。
そんなこともあり、満を持してこの度の寿司修行に繋がったのです。
(決して「お寿司を握れたらモテそう!」が理由ではありません。
たぶん。。)
修行開始からまだ3回ですが、
やはり使ってみないと分からないことってたくさんあります。
例えば、調理場の環境。
魚を捌いて、引いて、握るスペース ( =つけ場)は、
約30cm程のスペースしかありません。
柳包丁が8寸(約24cm) ~ 9寸(約27cm)が多いのはそのためです。
魚を3枚に卸す時は出刃包丁を使います。
小さい魚(鯵など)と大きい魚(ブリなど)では、
同じ出刃包丁といえど使用感は全く異なります。
繊細にいかなきゃいけない場面や、
大胆にいかなきゃいけない場面。
同じ作業内容でも、全く別物。
3回程度の経験で寿司を語るのは烏滸がましいのは重々承知ですが
「寿司は奥深い」と言われる理由が、現場にはたくさん転がってました。
BUPPANのコンテンツはいわば、参考書。
小売業的にはめちゃくちゃ正解でしかありません。
最後に、本コラムを書いてる途中に、ふと思い出しました。
ミスチルの「マシンガンをぶっ放せ」という曲の歌詞の一部です。
「参考書を持って挑んだんじゃ一生謎は解けぬ、
良識を重んじてる善人がもはや罪だよ」
皆さんは自社商品をどの程度理解してますか?