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不良だらけの地雷商品を回避するには?

BUPPANコンサルタント小林です。

商品選定の時、不良リスクがどの程度あるのか事前にわかれば皆さん楽では無いでしょうか?

ポイントを抑えれば不良の少ない商品を選ぶことが誰にでもできます。
そして、不良自体が少ない商品を選ぶことができればどの代行業者に任せても問題が起きにくいとも言えます。

私は今、中国の広州事務所にてこのコラムを書いています。毎日のようにクライアントさんの工場へ監査に行く中で「やはりこのポイントを抑えていれば事前予測できるな」と確信したので皆さんにお伝えします。

step1.素材から考える


よく「不良が出にくい商品ジャンルってなんですか?」と聞かれます。実は商品ジャンルによる違いはあまりなく、製造業的にはあくまで素材から製造難度・不良発生予測をしています。

不良発生率が高い素材ベスト5はこちら。

1位:電気→基板には複数の部品を組み合わせてあり精度が必要
2位:布→メーカーが外部から購入する布生地自体に不良があることが多い
3位:皮→布と同じ理由
4位:木→自然由来のものなので品質が安定しにくい
5位:ガラス→そもそも素材を生成する段階から製造難度が高い


以下からは不良が減っていきます。これらは材料自体の品質が安定しているため、完成品の製造過程でも不良が少なめです。

6位 :シリコン、ゴム
7位 :ビニール
8位 :紙
9位 :鉄
10位:非鉄金属(アルミ、ステン、チタン等)
11位:プラスチック
12位:液体(シャンプー等)
13位:固形物(サプリや石鹸等)
※ご自身の扱っている素材がこの中に入っていない場合、オフ会やグルコンなどで私に聞いてみてください。


step2.製造方法から考える


次に完成品の製造方法です。これはシンプルで「どれだけ手作業が多いか」です。

例えば先ほどの不良率素材ランキング1位の電気。手作業でハンダ付けが必要なものは大体ここで不良が出ます。

2位の布、3位の皮。代表的なものは服や財布等のファッション系ですよね。YouTubeやChatGPTで製造方法を調べてみてください。布の裁断以外はほぼミシンで人の手作業です。

4位の木、5位のガラス。これらはもはや職人レベルの技術が必要なものが多いです。

対して6位以下は金型を設備にセット→ボタンを押せば量産してくれる、という生産の仕組みになっています。

つまり、手作業が多ければ多いものほど不良が多い。
逆に設備で半自動、もしくは全自動で生産するものは不良が少ない、ということになります。


Step3.工場に確認と比較


最後に候補商品の工場に確認です。これは簡単です。

☑ 工場へ「手作業で行っている工程はどこですか?」
☑ 工場へ「設備で行っている工程はどこですか?」

この2つを聞くだけです。

もし不良が出やすい素材だったとしても、完成品の製造が自動化・機械化されていて半自動や全自動で生産できる物・工場であれば不良は出にくいと言えます。


Step4.実践


では候補商品に当てはめて実践しましょう。

・金属製の金型で生産される灰皿
 ⇒ 素材が安定している上に、金型で生産しています。よって不良は出にくいと判断します。

・ガラス製の金型で生産される食器
 ⇒ 手作業のガラスではなく金型で生産、ということなのでガラスの材料だけに気をつけていれば生産上の不良は出ないでしょう。この時メーカーには「品質の良いガラス材料を使用しているか」を確認し、材料自体の不良率が低いという回答であればokと判断します。

・作業者が手作りで生産している木の椅子
 ⇒ こちらは材料も安定しない上に手作り。日本の消費者レベルだと不良多発するはずなのでおすすめしません。

このように候補商品を素材×製造方法で考えることで最低限、不良発生が多い商品なのかどうかを見極めることができます。

難度が高い素材や製造方法でもコントロールする方法や知識はありますが、これ以上はかなり狭く深い個別の専門分野になってしまうのでまた違う機会に。

いずれにしても商品選定の時点でこのやり方をしていれば「日本市場としては不良だが相手が認めてくれない」「代行業者に検品を頼んでいるが不良が発生しまくる」等のトラブルはかなり減ります。みなさま実践してみてください。

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