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春節明けに向けて

こんにちは、BUPPANコンサルタントの小林です。

中国の工場では本格的に春節のお休みが始まりました。私が関わっている中国工場は1月20日から春節休みの工場が多いです。春節明けは工場やジャンルによりバラバラで、早いところは2月6日から開始、遅いところは3月1日開始の工場もあります。

BUPPAN会員の皆さんも、春節前の注文や企画で忙しかったと思います。しかし、春節前よりも春節明けの動き方の方が大事なケースも多々あります。今回は、春節明けの行動ポイントをシェアします。
まずお伝えしたいのは、春節明けには納期遅延と不良が増加するケースが多々あると言うこと。
「春節明けすぐに注文を出したのに、通常時の納期通りに届かない」「春節前に納入した商品は問題なかったのに、春節直後に納入した商品は不良が多い」このような経験をしたBUPPAN会員の方も少なくないと思います。今回はその原因と解決策をご紹介します。

原因


では、一体中国工場ではどんなことが起きているのでしょうか?納期遅延と不良の増加を引き起こすポイントは主に3つあります。

春節前に入っている注文が順番待ちの状態


全ての春節前注文を発送しきれていない工場は、春節明けにその生産を再開します。よって、春節明けに注文した分も順番待ちになってしまう為、結果的に大幅な納期遅延が発生する可能性があります。

作業者が戻ってこない


広大な中国では、地方から工場集積地帯に出稼ぎにきている作業者が多くいます。その作業者が春節明けに戻ってこないということが多く発生します。またコロナ禍から地方の発展も目まぐるしく、都市部の工場に勤務していた作業者が地方に帰省するUターン人材も増えています。よって、特に今まで工場が集積していたエリア(広州、東莞、深圳、義鳥など)の工場はレベルの高い作業者の確保に頭を悩ませています。これにより、生産ライン上での作業レベルの悪化、経験が浅い作業者が増えることになり不良の増加や納期遅延につながります。

キャッシュフローの悪化


工場運営側は、春節前にかなりのお金を必要とします。部品の仕入れ、社員のボーナス等などで経費が一気にかさみます。これにより春節明け早々、資金繰りに苦労している工場経営者も多くいます。これらの経営問題により部品や材料の手配が遅れ、納期遅延につながることもあります。

解決策


上記のような問題が発生する可能性がある中で、私たちはどのように工場とやりとりすべきでしょうか。こちらは3つのステップがあります。

状況把握


まずは工場の状況を正しく把握しましょう。自社の仕入れで重要な工場の上位3社は特にしっかり確認した方が良いと思います。具体的には新年の挨拶に加え、以下を確認します。
・作業者は何%戻ってきましたか?
・他社も含む春節前の注文はありますか?いつ完了しますか?
これにより、春節前注文の生産完了期日+通常リードタイム+生産低下率分の日数=大体○月○日に自社の商品は完成するだろう、と計算することができます。

優先順位


春節明けは工場の窓口も無数の問い合わせが飛び交います。よって、こちらも優先順位をしっかりつけて伝えてあげましょう。注文や開発、サンプル作成など工場にやってほしいことが複数ある場合はチェックリストや一覧表を作成してみても良いでしょう。

伝える


工場に優先順位の通りに伝えたら、都度進捗は追いかけましょう。この際、一つ一つ確認することがポイントです。中国の商慣習ではチャットを使用することが圧倒的に多く、短文メッセージがメインです。よって一覧表やリストを送り合うのではなく、各項目を一個一個優先順位の順番通りに進捗確認を行う方が結果的に全ての問題の解決が早いケースが多いです。

ここまでの3ステップを駆使しても問題解決しない場合、「100%前金でいつもの○倍の注文をしても厳しいですか?」等、他社よりも良い条件で交渉してみることをおすすめします。
春節明けに向けて、今これらを準備しておくことでスムーズに事業を進められると思います。
今回は以上です。

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