Strategy
インフルエンサー施策、まだ「博打」だと思ってませんか?

コンサルタント兼サウナ部 部長のヤナギダです!
「インフルエンサー施策、効果ありますか?」
この問いに対して、「これがなきゃ今の売上はなかった!」と語る人がいる一方で、「全く売れず、完全に無風だった、、、」と嘆く人もいる。
この差は、運ではありません。構造の問題です。
うまくいく場合、うまくいかない場合
うまくいくケースには、シンプルな共通点があります。
一瞬で脳に焼きつくビジュアル。人が人に伝えたくなる仕組み。そして、ブランドの個性とインフルエンサーの属性との完璧な合致。
これらが揃ったとき、認知は爆発的に広がります。あとはその後の設計次第で、しっかりコンバージョンへとつながっていく。
これと真逆のことをやれば、当然うまくいきません。それだけです。
ただ、今日話したいのは、そんな当たり前の条件の先にある話です。
施策の設計自体は、もう差別化にならない
今、私は全く新しいカテゴリーでブランドの立ち上げに関わっています。
ゼロから施策を設計するフェーズで、改めて整理したことがあります。
ギフティング、アンバサダー設計、コラボ企画、シード型コミュニティ構築、ライブコマース連動、UGC創出設計、タイアップ広告からのリターゲティング、アフィリエイト連携——
それっぽいでしょ?なんか。
ただ正直に言います。
こんな設計、今やAIに聞けば数分で答えが返ってきます。
誰でも形にできる。誰でもそれなりの顔ができる。
つまり、手法を知っていること自体には、もう価値がなくなったんです。
「配る・払う」の限界
商品を提供し、お金を払って投稿してもらう。
これ自体は間違っていません。
しかし最大の問題は、全員がそれをやっているという事実です。
同じ手法を、同じように繰り返せば、結果は平均値へと収束していく。
では、どこで決定的な差が生まれるのか。
結論を言います。関係です。
非効率という名の、最速ルート
インフルエンサー施策を、投稿を獲得するための手段にするのは今日でやめてください。
それを、深い関係を作るための入口に変えるんです。
直接会う。会話する。継続的に接点を持つ。
一見、最も非効率な泥臭い作業に見えるでしょう。
しかしこれこそが、AIには絶対に真似できない最強のレバレッジになります。
〇 自社ポップアップに招き、直接その熱量に触れてもらう。
〇 展示会で、画面越しではない人間としての接点を作る。
〇 インフルエンサーが登壇するイベントに協賛し、ブランドとして存在感を示す。
〇 インフルエンサー自身が主催するコミュニティに、こちらから顔を出しに行く。
〇 核になりそうな相手とは、膝を突き合わせて食事の場を持つ。
一対一のDMを100回送るより、同じ空気を吸う一時間のほうが、関係の密度は圧倒的に高い。
なお、これを全部自分でやる必要はありません。
社員に任せてもいいし、こういった関係構築が得意な人間を採用・登用するという考え方も、小さな組織には非常に重要です。
効率が悪いように見えて、実はここが最も効率的なルートなのです。
積み上げた者だけが、構造を変える
月に3人、関係を築く。
1年で36人、3年で108人。
平均フォロワーが7.5万人なら、その背後には800万人超の信頼の基盤が生まれる。
この基盤ができて初めて、施策の性質が変わります。
築いた関係をアフィリエイトに転換する。コラボ企画を一緒に作る。動画広告の素材として協力してもらう。
単発で消費される点の施策が、糸で結ばれた掛け算になり、次元の違う武器へと進化していく。
AIが奪えない「時間の投資先」
AIの最新情報を知っている。なんとなくAIを使っている。なんか詳しいっぽい。
そんなことには何の価値もありません。
今は最新のAI情報をそれっぽく発信している人がたくさんいますが、半年後、一年後にはだいぶ減っていると思います。
パソコンの使い方を解説するYouTuberがほとんどいないように、AIはどんどん当たり前のものになっていく。
最新情報を追いかけること自体には、意味がないんです。
重要なのは二つだけです。
AIを使って、いかに結果につなげているか。そして、AIが生み出した時間をどこに投資しているか。
今日の話は、まさにこの「どこに投資しているか」の部分です。
浮いた時間でまた別の作業を埋め尽くしても、何も変わらない。
その時間を、AIには踏み込めない領域【人間関係の構築】や【狂気的なこだわり】に全振りしている人間が、静かに取り返しのつかないほど強くなっていく。
AIが作る均一化された世界だからこそ、問われるのはツールの精度ではなく、扱う人間の熱量です。
積み上がるものに、時間を投資する
インフルエンサーとの関係構築も、AIで生み出した時間の使い方も、結論は同じです。
結果につながり、なおかつ積み上がっていくものにのみ、時間を投資する。
この判断基準一つで、数年後の景色が全く変わります。
当たり前に誰もがやっている施策でも、もう一段深く掘り下げ展開していくことで、全く異なる性質の次元の違う武器になることがあります。
どなたかの思考のきっかけになれば幸いです。